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動脈硬化

脳梗塞の一番の原因は動脈硬化です。動脈硬化は様々な基礎疾患があると、進行が加速されますので、日頃から動脈硬化を予防すると共に、基礎疾患の治療も行って行かなければいけません。日本での死因の1位にがんが位置づけていますが、脳梗塞や心筋梗塞のように、動脈硬化が原因となっているものを合わせると、がんをもしのぐ勢いになります。

動脈硬化って?

 

動脈硬化には自覚症状がありません。健康診断や、基礎疾患での検査で動脈硬化が進んでいることが分かるというのがほとんどです。では動脈硬化とはどのような状態のことを言うのでしょうか。

加齢と共に血管は徐々に硬くなっていきます。これは仕方のないことなのですが、繊維がたまって、血管全体が硬くなってしまうのはあまり問題ありません。問題なのは、コレステロールなどの脂質が動脈の内側に急激にたまり、膨れてくる粥腫と呼ばれるものが起きたときです。粥腫は簡単に潰れやすく、1度潰れると急速に大量の血栓が生じて、動脈を閉塞させてしまいます。これが脳梗塞や心筋梗塞に直接つながってしまいます。

症状は?

症状が軽い場合は無症状であることがほとんどです。目に見えるものとして、肥満が挙げられます。糖尿病の場合は喉が渇く、頻尿になるなどの症状がありますが、必ずしも動脈硬化になっているとは限りません。尿の量が多い、体のだるさ、体重の変化などもありますが、直接動脈硬化の症状ではなく、それに伴う基礎疾患の症状と言っていいでしょう。粥腫ができやすいのは、コレステロール値、血圧、血糖値が高い人、肥満の人になります。動脈硬化に気づいたのは脳梗塞の発作時だったということのないよう、気になるようでしたら定期的に動脈硬化の検査を行うようにしましょう。

動脈硬化の検査

 

動脈硬化の検査は服を脱ぐ必要もなく、5分弱で終わる簡単なものです。高脂血症や高血圧、糖尿病、喫煙習慣のある人は、一度検査してみましょう。動脈の硬さや、詰まりの指標を調べることができます。方法は、ベッドに横になり、両足と両手首、両腕に心電電極と心音マイク、カフをつけて血圧を測る要領で測定します。結果はその場ででますので、すぐに医師から説明を受けることができます。

この外にも、頚動脈エコーで調べる方法があります。頚動脈を直接エコーで見ることで、粥腫の有無も分かります。時間は20分程度ですが、この検査も服を脱ぐ必要もなく、頚動脈を調べることによって、他の血管の動脈硬化の進行も予測できます。

動脈硬化の種類

 

動脈は本来弾力がなければいけないものです。動脈の内側にコレステロールやカルシウムがついたり、動脈の壁の筋肉に繊維が増えると血管が硬くなったり、血管壁が厚くなってしまいます。こうして血流が悪くなり、詰まってしまうと脳梗塞を起こします。血管が存在する以上、動脈硬化は体のどこでも起こる可能性がありますが、起こりやすい場所として、脳動脈、頚動脈、冠状動脈、大腿動脈、腎動脈などで怒りやすくなります。

粥状硬化症

アテローム硬化症とも呼ばれ、糖尿病や高血圧、喫煙などで血管の内膜がダメージを受けると、そこに悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールが入り込みます。LDLコレステロールは活性酸素によって酸化LDLとなり、やがて粥状の塊になり、黄色く盛り上がるアテロームと呼ばれるようになります。アテロームは肥厚して硬くなり、血管を細くしていきます。更に進行すると、アテロームに血栓がつき、動脈硬化は急激に進行します。

中膜硬化症

上腕静脈によく起こるもので、動脈の壁である外膜、中膜、内膜の3層のうち、中膜にカルシウムが沈着して起こる動脈硬化です。

細動脈硬化症

高血圧によって血管壁が肥厚し、弾力性がなくなってしまい、脳や腎臓にあるごく細い動脈が硬化してしまい、血管の中が狭くなってしまうものです。