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脳梗塞の予防

脳梗塞は命に関わる病気で、1分1秒に左右されるものです。日本での死亡率が第3位となっていますが、その4〜5倍の人が脳梗塞を発症していると言われています。多くの高齢者が全く症状のない無症候性脳梗塞であることがMRI検査などで分かっています。高齢者の増加に比例して、脳梗塞の発症数も増加しています。脳梗塞は、治療はもちろんのことですが、特に予防が重要となります。脳梗塞の原因となる因子は数多く、中々脳梗塞が減らないことの一因にもなっています。脳梗塞を起こしてから飲む薬は、再発防止という、予防の意味で飲む薬がほとんどです。

基礎疾患の管理

 

脳梗塞を予防するには、基礎疾患をきちんと管理しなければいけません。基礎疾患がない場合の脳梗塞は、危険因子がないということで経過観察されることもありますが、基礎疾患を持っている場合は要注意です。高血圧や心臓疾患、糖尿病、高脂血症などがあると動脈硬化を起こす確立も高くなります。


脳梗塞の一番の原因は動脈硬化です。糖尿病などで通院している人ならお分かりでしょうが、定期的に動脈硬化の検査をしていませんか?これらの基礎疾患は動脈硬化を招きやすいのです。動脈硬化が起こると、脳卒中や脳梗塞が起こりやすくなります。ですから、基礎疾患をきちんと管理することで、結果的に脳梗塞を予防することにもなるのです。


高血圧の人は、食事に気をつけて、自分でも血圧測定器を購入し、日頃から自分の血圧を測って平均値を把握しておきましょう。血圧が高いと脳の血管を傷めることにつながります。毎日測定し、血圧が高ければそれなりの治療を行わなければいけません。

ストレス

 

ストレスと脳梗塞の関係は、実はとても深いものがあるのです。適度なストレスは体への刺激になり、必要なものでもあるのですが、過度のストレスをためたままでいると自律神経が乱れ、血圧や脈拍を上げてしまいます。ストレスから体を守るために出されたホルモンが血管を収縮させ、心拍数を上げます。このホルモンの作用で血糖値も上がってしまうのです。血糖値が上がるということは血管の壁に傷がつきやすくなるということで、長くストレスを溜め込んでいると、動脈硬化を招いてしまうのです。ストレスでドカ食いをしたりお酒を飲むことで益々動脈硬化を起こしやすくなり、これらが積み重なることで脳梗塞を起こしてしまいます。

生活習慣

 

生活習慣の乱れが、脳梗塞の要因となる基礎疾患、生活習慣病を招きます。規則正しい生活は健康な体を作ります。バランスのとれた食生活、十分な睡眠、適度な運動、ゆったりとした入浴は生活習慣病予防にもなります。生活習慣病の1つで動脈硬化を招きやすい糖尿病も、自己管理が一番の治療法になります。食事と運動で血糖値を下げることができますので、自分の生活を見直してみましょう。インスリンを打っている人でも病院任せにせず、生活習慣を見直して自己管理が必要です。

発作が起きやすい状況

脳梗塞の発作でよく言われるのが、急激な温度差によるものです。寒い冬の夜、暖かい布団から寒いお手洗いに起きて、トイレで倒れていたという話はよく聞きます。また、冬だけではなく、夏も要注意です。汗をかいて体から水分が失われると脱水状態になり、血液が濃くなるために血栓ができやすくなります。水分をこまめに摂ることが脳梗塞の予防にもなるのです。

飲酒・喫煙

中々禁煙できない、毎晩晩酌をするという人もいるでしょう。これらは心臓病や動脈硬化を加速させます。また、飲酒は高血圧も招きますし、喫煙は血管を収縮させるために血圧を上げてしまいます。血液の中の善玉コレステロールも減少させてしまうので、動脈硬化を促進させます。脳血栓の大敵とも言える飲酒と喫煙、できればやめた方がいいのですが、これが中々簡単にやめられないのが現状のようです。

健康診断

 

会社勤めをしている人であれば、毎年健康診断があるでしょう。健康診断には血液検査がつきものですが、この数値を見て、高脂血症や糖尿病、高血圧などが分かります。将来脳卒中や脳梗塞を防ぐためにも、健康診断の結果で再検査と通知がきたら、そのままにせずに1度専門の医者の診察を受けましょう。治療開始が早ければ症状がなくなることもありますし、使われる薬も少ないものや弱いもので済む場合があります。治療開始が遅くなればなるほど、症状の改善が難しくなります。