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リハビリテーション

脳梗塞を起こして後遺症が残った場合、リハビリテーションを行って、少しでも体の機能を回復し、これ以上悪くならないように維持していかなければいけません。リハビリテーションは、日常生活で自立するため、早期に社会復帰をするために、少しでも後遺症を軽減することを目的として、なるべく早い時期から体を動かす訓練をしましょう。

リハビリテーションの注意

 

脳梗塞の後遺症に対するリハビリテーションは、自己流に行わず、専門家の指示に従って無理をしないで行うことです。自宅で行うときは一人で行わず、必ず誰かがそばについていて行いましょう。最低現必要なこと以外は家族の手を借りない、家族も手を貸さないようにするのがリハビリの大切なところです。手を貸すことが本人のためになるとは限りません。リハビリテーションは目に見えて劇的な効果が現れるものではありませんので、根気よく、時間をかけて自立達成を目指しましょう。

急性期

 

普通、発症してから、2週間から1ヶ月以内のリハビリテーションを急性期リハビリテーションと呼びます。この時期のリハビリテーションは、廃用症候群の予防が重要になります。廃用症候群とは、麻痺しているからといって手足を動かさないでいると、関節が変形してしまい、そのままの形で変形してしまったり、筋肉が萎縮してやせ細ってしまったり、床ずれができやすくなることです。また、骨がもろくなって折れやすくなり、寝たきりが多いと体を起こした時に低血圧を起こしてしまいます。また、栄養障害も起こりやすくなり、これらを予防することが肝心です。


早期のリハビリは、機能回復を妨げないように行うものです。ですから、できるだけ寝たきりにならないようにするのが目的で、劇的な後遺症の改善を目的としているものではありません。脳梗塞を発症し、病状が安定でき次第、早ければ入院翌日から急性期のリハビリテーションが行われます。その方法は寝たまま行われ、体の向きを変えたり、麻痺している手足の関節を介添えしながら動かしていきます。

回復期

 

身体機能の回復がピークになっているときに行われるリハビリテーションです。入院後1〜3週間くらいの時期になります。最初はベッドから身を起こすことから始めます。起き上がり、ベッドに腰掛けて数分間その体制を維持できるようにします。介添えなしで、一人で起き上がり、座っていられるようになったら、歩行訓練が始まります。平行棒につかまって立つ練習から、少しずつ歩く練習に移ります。足腰、関節が萎縮してしまわないように意識して行いましょう。

手の訓練

食事や洗面、字を書くことなどを自分で行えるようにする訓練です。利き手が麻痺している場合、反対の手でも使えるようにする訓練も行われます。例えば、箸を使って右の容器に入っているものをつまみ、左の容器に移す訓練などが行われます。

維持期

維持期は生活支援が中心になり、福祉施設や老人保健施設、自宅などで社会復帰を目指し、退院してからも引き続きリハビリテーションを行う時期です。

再発予防

 

脳梗塞は、予後がよくても生活習慣を見直さなければ再発する恐れがあります。ですから、再発を予防するために、日常生活の中から危険因子を取り除く必要があります。

脳梗塞の三大リスクファクターと呼ばれる、高血圧、糖尿病、高脂血症のほかにも、喫煙、飲酒、肥満、ストレスなどが脳梗塞の危険因子になりますので、できるだけ日常生活の中から排除したり、治療に専念するなどしなければいけません。

高血圧に対しては、食事療法を取り入れ、塩分の少ない食事内容にしたり、医療機関で治療している人は、きちんと血圧を下げる薬を服用するなどしなければいけません。

糖尿病の場合、日常生活の中でカロリーコントロールを行い、食事療法と運動療法を併せて行わなければいけません。

高脂血症の場合は、食事療法として、動物性脂肪分の少ない食事内容にし、運動療法も取り入れなければいけません。必要に応じて薬物療法も行います。

薬物療法

脳梗塞の再発予防として、脳血栓症の治療薬や、脳塞栓症の治療薬が処方される場合があります。医師や薬剤師の指示に従い、まとめて飲んだり勝手に服用を中止しないようにしましょう。暑い時期は汗をかいて、体の水分が失われて血液もドロドロになって流れが悪くなってしまいますので、水分補給をこまめに行いましょう。もちろんお風呂あがりなども水分補給を忘れずに行いましょう。